導入事例

フォークリフトのリースバックで費用の平準化・定額化を実現
属人化を抑えた運用体制の構築へ

カネス製麺株式会社さま
カネス製麺株式会社さま前にて
課題/背景
・自社所有で運用していたフォークリフトにおいて、老朽化に伴う突発的な修理費用や、買い替え時の初期投資負担など、年間予算の見通しが立てづらいという課題があった。
・点検のスケジュール管理や業者手配を特定の担当者へ依存して個別に対応しており、管理負担の増加や実施漏れへの不安もあった。
選定理由
・「所有」と「リース」の費用比較を通じて、将来コストの見通しや資金負担の妥当性を確認できたこと。
・点検・整備・修理対応を含む車両管理体制の一元化により、属人化を抑えた運用体制を構築できると判断した。
導入の効果
・費用の平準化と定額化が実現し、フォークリフト運用に関する予算管理が行いやすくなった。
・点検スケジュールの管理や手配業務が軽減されたことで、点検漏れのリスクが低減し、現場負担の軽減とともに、安全性・効率性・予算管理のバランス向上につながった。

 兵庫県たつの市に本社を構え、100年以上にわたって揖保乃糸をはじめとする乾麺の製造・販売を通じて日本の食生活を支えてきたカネス製麺株式会社。工場内では製品の入出庫や原材料の搬入を担うフォークリフトが日々稼働し、構内物流を支えています。一方で、突発的な修理費用や更新時の設備投資負担、管理業務の属人化などが課題となっていました。

 こうした状況の中、同社が導入したのが日本カーソリューションズ(NCS)のフォークリフトのリースバックサービスです。所有するフォークリフトをリースに切り替え、点検や整備、メンテナンスサービスを付帯したサービスを導入することで、車両管理の仕組みを見直しました。導入前に抱えていた課題や、導入の理由、メリットについて取締役管理部長の堀内さん、生産部係長の西尾さんにお話を伺いました。

課題/背景

長期使用に伴う、突発的な修理費や買い替え費用の発生が課題に

カネス製麵株式会社さまは「揖保乃糸」の単品商品やギフト商品、「播州そうめん」を中心に手延乾麺・機械乾麺の製造・販売を手がけています。

 兵庫県播州地方は、日本一の手延ブランド「揖保乃糸」を代表とするそうめんの国内有数の生産地です。当社は明治40年創業、100年以上にわたり麺づくりを続けてきた歴史ある製麺会社です。兵庫県手延素麺協同組合(揖保乃糸)の組合員・特約店の資格を持つ生産者でもあり、古くから播州地方に伝わる技術を活かしながら、「揖保乃糸」の単品商品やギフト商品、「播州そうめん」を中心に手延乾麺・機械乾麺の製造・販売を手がけています。

 その品質は高く評価され、近年は国内にとどまらず海外にも販売ネットワークを拡大しています。さらに、高食物繊維を使用した「中華めん」や、超粗挽きそば粉を用いた超粗挽き蕎麦「碧粋」、乾麺業界で当社のみがライセンスを保有する「ハローキティ」シリーズなど、新商品の開発にも積極的に取り組んでいます。

 工場内で使用するフォークリフトは、長年自社で所有し、整備や点検の手配も含めて社内で管理してきました。製品の入出庫や原材料の搬入を担うフォークリフトは、構内物流の効率化に欠かせない存在です。

 しかし、長期使用により減価償却が終わった車両は費用面では有利な反面、老朽化による安全性の確保や突発的な修理費用の発生が懸念されていました。日常的に整備は行ってきたものの、部品交換や突発的な故障が生じることも少なくありません。点検費用や修理費用は内容によって変動が大きく、特にバッテリー交換などは高額になるケースもあり、計画的な更新がしづらい状況でした。

 加えて、故障した場合には買い替えが必要となり、車両購入時には数百万円単位の初期投資が発生します。突発的な修理や将来の買い替えに備えて資金を確保しておく必要があり、設備投資に対する負担感も小さくありませんでした。年間予算の見通しを立てにくいという課題もありました。

 また、安全面については点検時期の管理や業者との調整を社内で個別に対応しており、実務は特定の担当者に依存しがちでした。工務部門は他の設備対応も担っているため、繁忙期にはフォークリフト管理に十分な工数を割くことが難しい場面もあります。その結果、点検スケジュールの見落としや点検漏れといったリスクも懸念されていました。

選定理由

点検・整備・修理対応を含む車両管理体制の一元化を重視

(右から)取締役管理部長の堀内様、生産部係長の西尾様

 フォークリフトの運用に課題を感じていたタイミングで、当社が所属する神明ホールディングスを通じて紹介を受けたのが、NCSでした。フォークリフトは自社所有で管理していく中で、修理費用の増加や更新判断の難しさといった悩みを、リースバックで解決できることを知りました。

 NCSから提案を受けたリースバックは、現在使用しているフォークリフトを買い取ってもらい、その車両をそのままリース車両として使い続けることができるというものでした。加えて、点検や整備、修理対応といったメンテナンス業務を含めて一括で任せられる仕組みである点が、これまでの運用形態と大きく異なっていました。

 リースという形態を導入するにあたり、まず重視したのは費用面の妥当性でした。単に毎月の支払いを定額に抑えられるということだけでなく、リースに切り替えた場合と自社所有を続けた場合とで、将来にわたるコストがどのように変わるのかを比較しながら検討を進めました。NCSからは、現状の車両構成や使用実態を踏まえたうえで、リース導入時と未導入時の費用試算を提示いただき、資金コストを含めた長期的な負担の違いを具体的に確認することができました。

 また、当社の事情を踏まえた提案姿勢も大きなポイントでした。単純な価格比較ではなく、車両ごとの使用年数や状態、更新のタイミングなどを踏まえ、「どの車両をリースバックにするのが最適か」という観点から複数のパターンをご提示いただきました。こうしたプロセスを通じて、自社の管理実態を改めて整理できたことも、判断材料の一つとなりました。

 さらに、メンテナンスを含めた運用管理を任せられる点も決め手となりました。特に定期点検の期日管理については、これまで社内で個別に対応していた業務を一元的に管理してもらえる体制となり、実施漏れのリスク低減につながると感じました。年次・月次の点検スケジュールを継続的にフォローしてもらえることで、管理面での安心感が大きく向上すると判断しました。

導入の効果

費用の平準化と管理体制の強化により、安全性・効率性・予算管理のバランスが向上

カネス製麵株式会社さまのフォークリフト

 現在は7台のフォークリフトをリースにし運用しています。加えて、出荷量が増加する3月から8月の繁忙期には、別途レンタル車両を4台追加導入し、業務量に応じた柔軟な体制を整えています。固定的な保有に縛られず、繁閑差に合わせて台数を調整できるようになったことで、構内物流の効率性は大きく向上したと感じています。

 費用面では、これまで発生のタイミングが読みにくかった修理費や更新費用が月額費用として平準化され、年間のコストの見通しが立てやすくなりました。突発的な出費に備える負担が軽減されたことで、設備投資計画全体の組み立ても行いやすくなり、フォークリフト運用に関する予算管理の精度も高まっています。

 また、現在NCSには、必要な点検のうち、年1回の年次点検と2ヶ月ごとの定期自主検査をご対応いただき、その他の月の検査は自社で行っています。 毎月の定期自主検査をお願いする選択肢もありましたが、まずは社内対応とのバランスを考慮し、2ヶ月ごとのサイクルでスタートしました。自社で実施する検査と組み合わせながら段階的に運用を見直せる点も、実態に即した導入ができた理由の一つです。

 さらに、点検の期日管理をNCSと連携して進める体制となったことで、実施状況が把握しやすくなり、実施漏れへの不安も軽減されました。これにより、車両管理における安全性の確保にもつながっていると感じています。結果として、フォークリフト運用においては「効率性」「予算管理」「安全性」の3つの側面で、より計画的かつ安定した体制を構築できたことが、今回の導入効果だと考えています。

今後の展望

属人化を抑えた安定運用を基盤に、より良い体制づくりを継続

カネス製麵株式会社さまの倉庫

 フォークリフトの運用は、当社の事業活動を支える重要な基盤の一つです。だからこそ、特定の担当者に依存する形ではなく、誰が関わっても同じ水準で管理できる体制を整えていくことが大切だと考えています。今回のリースバック導入は、車両管理を仕組みとして整理し、属人化を抑えた安定した運用体制の構築につながる一歩になったと感じています。

 当社では、フォークリフトに限らず、社内システムの刷新や新商品の開発など、さまざまな分野で見直しを進めてきました。これまでのやり方を大切にしながらも、時代に合った方法を取り入れ、より良い形へと少しずつ更新していく。そうした挑戦を続ける姿勢が、企業として長く続いていくためには欠かせないと考えています。フォークリフトのリースバックも、その延長線上にある取り組みの一つです。

 今後の運用にあたっては、NCSとの連携をさらに強化し、より柔軟で安定した管理体制の構築を目指していきます。車両の使用状況や点検履歴に基づく更新提案、業務内容に応じた車種選定のアドバイスなど、現場に即した情報提供や相談対応を引き続き期待しています。また、法令改正や安全基準の変更に関する情報共有を通じて、安全性の維持とコンプライアンス対応の強化にもつなげていきたいと考えています。

 これからリース導入を検討される企業の方に向けては、少しでもご興味があれば、まずはNCSへ相談されることをおすすめしたいと思います。過去の運用状況の整理から、最適な契約形態の提案、費用面や契約条件に関するアドバイスまで丁寧に対応していただけるため、安心して検討を進めることができました。当社でも対話を重ねながらスムーズにリースバックを進めることができましたので、本事例が参考になれば幸いです。