2024.9.25

【乗用・軽商用編】法人向けEVの車種ラインアップを紹介!

カテゴリー:コラム
テーマ:EV/環境・脱炭素/コスト最適化

今回は、日本の自動車メーカーが販売している乗用EVと軽商用EVの車種と特徴を紹介します。また、主要メーカー別のEV車種ラインアップを紹介し、それぞれのスペックや特徴についても解説していきます。実際にEVを導入した企業の事例も紹介していますので、EV選びの参考にしてください。
※本記事は2024年9月現在の情報です。

そもそもEVって何? という方はこちらの記事をご覧ください。
EV(電気自動車)とは?特徴や種類についてゼロから解説!

1. 乗用EVや軽商用EVの特徴と利用シーン

乗用EV、軽商用EVは、それぞれ異なる特徴と利用シーンを持っています。ここでは、これらの特徴や最適な利用シーンを紹介します。

乗用EVは軽自動車と普通車がある

乗用EVは、軽自動車と普通車から選ぶことができます。軽乗用EVは、短距離での日常的な移動や送迎などに適しています。普通乗用EVは、軽よりも車室空間が広く、長距離走行や多人数での利用に適しています。またバッテリー容量が大きく、災害時に非常用電源として活用しやすくなっています。

軽商用EVは貨物輸送や早朝・深夜配達などに最適

軽商用EVは、モーターによる高い走行性能と大きな積載容量が特徴で、パワフルな走行が可能です。またエンジン音がしないため、早朝や深夜の配達など、騒音に気遣う必要がある場面でも活躍します。

EVの特徴について、詳しくはこちらをご覧ください。
EV(電気自動車)のメリット・デメリットを解説! デメリットの解消法も

2. ホンダのEV

ホンダは、2024年10月10日に「N-VAN e:」を発売予定です。

N-VAN e:

N-VAN e:は、軽商用EVとして多様なビジネスニーズに対応するため、安全性、効率性、利便性を追求したモデルです。安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備し、運転者の負担を軽減、安全性の向上を実現しています。

※参照:本田技研工業「N-VAN e:」

3. 日産のEV

日産が販売しているEVは、「サクラ」「リーフ」「アリア」「クリッパーEV」の4車種です。

サクラ

サクラは、小型ながら力強い加速を提供する先進的な軽EVです。軽ターボ車の約2倍のトルクを発揮し、街中はもちろん、坂道や高速道路でもスムーズな走行が可能です。

2023年度の販売台数は約34,083台と、最も売れたEVとなっています。

※参照:日産自動車「日産サクラ」

リーフ

リーフは、40kWhと60kWhのバッテリー容量があり、最大458kmの航続距離を実現しています。急速充電にも対応し、先進運転支援技術も搭載されたモデルです。

2023年度の販売台数は7,100台で、登録車のEVでは最多となっています。

※参照:日産自動車「日産リーフ」

アリア

アリアは、新開発のEV専用プラットフォームを採用し、広々とした室内空間と最大640kmの航続距離を実現しています。2WDに加えてe-4ORCE(4WD)の駆動方式があるのも特徴の一つです。また、先進運転支援技術やコネクテッド機能を搭載しています。

※参照:日産自動車「日産アリア」

クリッパーEV

クリッパーEVは、環境に優しいカーボンニュートラルな軽商用EVです。広い荷室を活用できるため、多様な荷物を柔軟に積載でき、業務での使い勝手に優れています。

※参照:日産自動車「日産クリッパーEV」

4. 三菱のEV

三菱が販売しているEVは、「eKクロスEV」「ミニキャブEV」の2車種です。

eKクロスEV

eKクロスEVは、静かでパワフルな走行性能で、124Wh/kmの低い電力消費率を実現した経済的な運転ができます。また、充実した収納スペースと機能的なインテリアにより、ビジネス用途でも使いやすさが向上しています。

※参照:三菱自動車「eKクロスEV」

ミニキャブEV

ミニキャブEVは、大容量の荷室と127Wh/kmの低電費が特徴です。加えて、スムーズで静かな走行が可能なため、深夜や早朝の業務などさまざまなビジネスニーズに対応します。

最近では日本郵便が集配用車両として3,000台導入したことが話題となりました。

※参照:三菱自動車「ミニキャブEV」

5. トヨタのEV

トヨタが販売しているEVは、「bZ4X」の1車種です。

bZ4X

bZ4Xは、洗練されたデザインと広々とした室内空間が特徴的なSUVタイプのEVです。低重心設計や先進安全技術により快適で安心なドライビング体験を提供します。FWDとE-Four(4WD)の2タイプがあり、一充電走行距離は540km以上を実現しています。

※参照:トヨタ自動車「bZ4X」

6. レクサス

レクサスが販売しているEVは、「UX300e」「RZ450e」「RZ300e」の3車種です。

UX300e

UX300eは、静粛性に優れた電気モーターによる滑らかな加速と、低重心設計による安定した走行性能が特徴です。さらに、レクサス独自の充電サポートやアフターサービスにより、安心してEVライフを楽しむことができるでしょう。

※参照:レクサス「UX300e」

RZ

RZはレクサス初のBEV専用車です。e-TNGAプラットフォームにより、バッテリーを車両フロア下に搭載し、低重心と優れた操縦安定性を実現しています。RZ300eはFWDモデルです。RZ450eはAWDモデルで、新規開発の四輪駆動システム「DIRECT4」が、路面や走行状態に応じて四輪の駆動を緻密に制御します。

※参照:レクサス「RZ」

7. スバルのEV

スバルが販売しているEVは、「ソルテラ」の1車種です。

ソルテラ

ソルテラはトヨタ「bZ4X」との共同開発モデルです。「0次安全」重視で前方の視界を確保するために低く構えられたインストルメントパネルや、雪国でも快適に走行できるよう後席にもシートヒーターが設定されるなどの特徴があります。

※参照:スバル「ソルテラ」

8. マツダのEV

マツダが販売しているEVは、「MX-30 EV」の1車種です。

MX-30EV

MX-30 EVは、環境性能と走る楽しさを両立したEVです。特徴的なフリースタイルドアを採用し、開放感のある室内空間を実現しています。インテリアには、コルクやリサイクル素材を使用するなど、サステナビリティにも配慮しています。

※参照:マツダ「MX-30EV」

9. 社用車としてEVを導入した事例

環境配慮を重視する動きが高まる中、多くの企業が社用車にEVを導入しています。ここでは、NCSでEVを導入された企業様の活用事例を紹介します。

東京ガス株式会社さま/東京ガスネットワーク株式会社さま

東京ガス・東京ガスネットワークは、EV導入支援サービス「Charge Planner」の実証試験をきっかけにNCSでEVを導入し、現在は外回り用途でも利用されています。導入後は、出先での充電サービスを利用せずとも欠電といったトラブルがなく利用ができており、給油の手間や経費精算の手間がなくなったこともメリットと感じられています。

詳しくはこちら
NCS「導入/活用事例 東京ガス株式会社さま/ 東京ガスネットワーク株式会社さま」

株式会社カインズさま

ホームセンターチェーンのカインズは、「くみまち構想」の一環として社用車のEV化を進めています。2050年までのカーボンゼロ実現を目指し、まずは「スマイルサービス」用車両から導入を開始しました。

EVの静粛性や加速性能によるドライバーの快適性の向上や、オリジナルデザインのラッピングによる企業イメージ向上に貢献しています。今後は店舗への充電器設置も視野に入れ、段階的にEV化の推進を計画されています。

詳しくはこちら
NCS「導入/活用事例 株式会社カインズさま」

10. まとめ

EVの導入は、企業にとって経済的かつ環境に優しい選択といえるでしょう。軽乗用や普通乗用、軽商用EVなど多様なEVのタイプがあり、それぞれのニーズや用途に応じた車種選びが可能です。

また、企業の事例からもわかるように、EVの導入は運用コスト削減や企業イメージの向上につながり、持続可能なビジネス活動を支援します。EVを取り入れて、未来への一歩を踏み出してみませんか。

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