EV導入支援サービス「Charge Planner」の導入とNCSとの連携

東京ガス株式会社/東京ガスネットワーク株式会社

業種:通信・電気・ガス・水道他
導入サービス:EV導入
導入効果:環境・脱炭素

導入の背景/課題
EV導入支援サービス「Charge Planner」の導入とNCSとの連携

東京ガスのEV導入支援サービス「Charge Planner」とは

私が所属するEVサービス事業推進グループでは、集合住宅向けのEV充電サービス「EVrest」と法人・自治体向けのEV導入支援サービス「Charge Planner」という2つのEV関連サービスを展開しています。「Charge Planner」は、東京ガスがこれまでガス空調やコージェネレーションシステムなどで培ってきた設備コンサルティングのノウハウとエネルギーマネジメントの技術を生かして、EV充電設備の設計・導入から運用までをワンストップで提供するサービスです。
東京ガス株式会社 ソリューション技術部  EVサービス事業推進グループマネージャー  岸田 拓也 氏

東京ガス株式会社 ソリューション技術部
EVサービス事業推進グループマネージャー 岸田 拓也 氏

エネルギーマネジメントシステムで充電タイミングを自動制御し、充電コストの低減に貢献できることが特徴で、初期投資が不要な月額サービスのため、EV充電設備の設置コストを平準化することも可能です。本サービスの事業化が正式に決定したのは2022年10月。まずは自社で「Charge Planner」を利用し、実証試験から得られた知見とノウハウをソリューション化し、クライアントへの提案に活用しようと考えNCSに相談しました。できる限り早期に実証試験を行いたいという当社の要望に対して迅速な対応いただき年度内の納車ができました。現在は「Charge Planner」の営業にも同行いただいており、EV導入に関する幅広い知識や実績に基づいた提案ができています。今後もEV車両のリースにとどまらず、EVや脱炭素関連のソリューションでもNCSとの連携を深めていきたいです。

EVに「NCSドライブドクター」を搭載し、
EV運用に関するノウハウを蓄積

東京ガスネットワークは、2022年4月に東京ガスから独立し、都市ガスの保安・安定供給の確保と普及拡大を担う会社として設立されました。24時間365日、都市ガスの保安と安定供給を確保し、自然災害などが発生したときも安全かつ速やかに都市ガスをお使いいただくことで地域社会の発展を支えています。当社は、ガス導管の工事・管理といった現場業務でクルマを使用する機会が多く、約1,600台の車両が稼働しています。
東京ガスネットワーク株式会社  技術革新部技術統括グループ

東京ガスネットワーク株式会社 技術革新部技術統括グループ
左:マネージャー 堀内 俊宏 氏
右:CO₂ネットゼロ戦略チーム課長 丹野 博 氏

東京ガスグループ最大の車両利用部門としてカーボンニュートラルに向けたEVの導入を検討していた際、「Charge Planner」の実証試験の話が立ち上がり、4つの事業所で19台導入し、さらに「Charge Planner」以外で23台の計42台のEVを今年度末までに導入する計画です。導入したEVには、「NCSドライブドクター」を搭載し、車両の稼働率や走行距離などのデータを把握しています。「NCSドライブドクター」から得られるデータをもとに、EV運用に関するノウハウを蓄積し、業務用車両のCO₂ネット・ゼロに向けて役立てていきたいです。こうしたソリューションをワンストップで提供いただけることもNCSならではと思います。前身の東京ガスオートサービス時代から40年にわたり、東京ガスグループの車両管理を行ってきたNCSだからこそ、クルマのことなら何でも相談できる。オートリースの枠にとどまらない、多彩なソリューションに期待しています。



EV導入の効果は?
「走る蓄電池」としてのBCP対策にも着目

千葉導管ネットワークセンターは、首都圏への通勤圏内として宅地造成が盛んな千葉エリアで、既設ガス管の更新・改善や、定期的なガス漏洩検査の実施など、ガス導管の維持管理に関わる業務を行っています。工事現場の巡回や行政との協議などで外を回る機会も多く、車両が必要不可欠な職場です。日頃からNCSには、車両管理において現場に寄り添った対応をいただいており、EVの導入においても既存車両との入替や充電設備の施工に合わせた納車のタイミングの調整などきめ細かな対応をいただきました。
東京ガスネットワーク株式会社  千葉導管ネットワークセンター

東京ガスネットワーク株式会社 千葉導管ネットワークセンター
左:設計・道調課 副課長 花島 美代子 氏
右:工事課 平原 雄紀 氏

EVを導入する際に心配だったのが、航続距離の問題でした。千葉導管ネットワークセンターは、千葉県・茨城県の広範なエリアを担当しており、1回の満充電で届かない場所へ赴く際は、ガソリン車を利用するなどして対応しています。充電に関しては、構内に1台につき1機充電器が設置されているため、出先から戻ったら充電ケーブルをつなぎ、夜間から朝にかけて満充電しています。今のところ、欠電でEVを利用できないというケースはほとんどなく、出先で公共充電器を活用することもありません。また、EVを運転してみて驚いたのは乗り心地です。エンジン車のような騒音もなく、快適かつスムーズに走行できています。給油の手間や経費精算の手間がなくなったことも、大きな変化です。今後はEVをより効果的かつ効率的に運用するにはどうしたら良いか、その知見を積み上げながら、運用方法についても最適化を図りたいと考えています。
また、EVは「走る蓄電池」としてBCP対策に有効です。災害発生時に非常用電源として活用するなど、EVの活用方法についてもNCSに相談しながら考えていきたいと思います。

まとめ:「オートリース」の枠にとどまらない「モビリティパートナー」として

NCSは、東京ガスにおける「Charge Planner」の推進や社用車のEV化において、お客さまに寄り添った迅速できめ細かな対応を行うとともに、お客さまの課題やニーズに応じた様々なソリューションの提供を通してお客さまをサポートしています。脱炭素化やBCP対策といった面でEVが果たす役割が大きくなる中、NCSはオートリースの枠組みにとどまらないお客さまの「モビリティパートナー」としてEVに関わる様々なソリューションをワンストップで提供していきます。