2025.6.2
【ヒョンデEV試乗会レポート】航続距離の不安を払しょく!快適とコンパクトを兼ね備えたユーザー想いの最新モデルINSTER
カテゴリー:イベント
テーマ:EV/環境・脱炭素

NCSがヒョンデEV試乗会を開催。左から2025年4月発売の最新モデル「INSTER」と車好きの心をつかむ「IONIQ 5 N」
脱炭素社会の実現に貢献するためEVリースの拡大に注力している日本カーソリューションズ(以下NCS)は4月、自社南千住オフィス・整備センターでHyundai Mobility Japan 株式会社(以下ヒョンデ)の協力のもとEV試乗会を行いました。試乗したのは、普段EVリースに奔走するNCSの営業担当者と、この春に入社した新入社員。ヒョンデのEVを見学・体験し、EVの魅力を知り理解をすることで、よりお客様に寄り添った提案ができることを実感しました。
本コラムは新モデル「INSTER」(インスタ―)が加わり、日本市場で「小・中・大」モデルのフルラインアップを揃えたヒョンデからMI/商品チーム シニアスペシャリスト山﨑貴弘さんをお招きし、ヒョンデのEVに対する想いをご紹介いたします。
1. ヒョンデのラインアップ 安心の航続距離と機能性
試乗会に登場した「小・中・大」モデルはそれぞれの3種。各種の個性をご紹介いただきました。
2024年販売台数で世界3位(グループ合計)を誇る韓国のヒョンデは2022年に日本市場へ再参入。今回発売したINSTERはEVを検討しているユーザーだけでなく、「ちょっとそこまで乗りたい」「日常的に運転するわけではない」といったユーザーにもおすすめしやすいクルマです。今回は、「INSTER」「KONA」「IONIQ 5 N」の紹介だけでなく、ヒョンデの全モデルに共通する「ドライバーの声に寄り添った、より喜んでもらえるクルマづくり」「EVに対する不安を解消する一充電走行(航続)距離」といったヒョンデの理念についても解説していただきました。
「オールマイティなEV」INSTER
INSTERは2025年4月10日に発売されたばかりの「スモールEV」。運転しやすいボディサイズと広い室内空間を兼ね備えた「オールマイティ(万能)EV」と山﨑さんは評します。ヒョンデの韓国の軽自動車規格車「CASPER」をベースに設計されたINSTERの幅は1,610ミリ、日本の軽自動車とコンパクトカーの中間に位置する大きさで、日本の道に適した取り回しの良さを発揮してくれます。「街乗りで便利に使いたい方、大きいクルマを卒業という方など幅広い年代におすすめです」(山﨑さん)。

INSTERでEV未体験層を取り込みたい考え
INSTER各グレードの定価と補助金額
モデル | A.定価(消費税込み) | B.CEV補助金額 | A-B.CEV補助金適用後 |
---|---|---|---|
Casual | 284万9000円 | 56万2000円 | 228万7000円 |
Voyage | 335万5000円 | 56万2000円 | 279万3000円 |
Lounge | 357万5000円 | 56万2000円 | 301万3000円 |
※2025年5月現在の価格
航続距離は最長458キロ(WLTCモード)、実測でも400キロ前後と日常の足としてはもちろん、遠出にも安心の数字。ヒョンデ車の輸入港・新車整備センターが立地する愛知県豊橋市から経路充電することなくNCS南千住オフィスまで来ることができました。受電性能も高く出力150キロワットの急速充電なら、約30分で電池残量10%から80%まで充電されます。価格設定は「EVは高い、充電頻度が不安」というユーザーにEVの良さを伝えたいという想いから、試乗会に登場した最上級のINSTER Loungeグレードでも消費税込みで約360万円。各種補助金を利用して300万円前後と、ICE車やHEVの導入を検討しているユーザーでも手の届く価格帯です。
KONA ファミリーで楽しむミッドクラスSUV
ラインアップの「中」に当たるKONA(コナ)はファミリー向けのコンパクトSUV。大きな荷室やサンルーフも備え、家族でのお出かけはもちろん、アウトドアのレジャーでは電源としても活躍します。クルマの「顔」いっぱいに広がったシームレスホライゾンランプや未来感のあるコックピットなど内外装も好評です。「Casual」から「N Line」までの5グレードが用意され、航続距離は最大625キロ (WLTCモード)。NCS南千住オフィスから直線距離で測ると、本州を北へ行けば北海道と青森県の間、津軽海峡へ、西に行くと広島県尾道市まで届きます。

日本発売EV第2弾のKONA
IONIQ 5 N「クルマ好きに刺さるハイパフォーマンスEV」
IONIQ 5 NはヒョンデEVのフラッグシップモデル「IONIQ 5」(アイオニック 5)の進化版。「N」はヒョンデのグローバルR&Dセンターを擁する土地、韓国のナムヤン(南陽)と、走行評価が行われる独ニュルブルクリンクの頭文字。高性能モデルに与えられる称号がこの「N」です。

IONIQ 5Nの走りに興奮の試乗者多数
「サーキットに最適な優れたパフォーマンス」の最大650PSを発揮しながらも、価格は消費税込み848万円、「クルマ好きに刺さる高性能をコスパ良く味わえるモデル」(山﨑さん)です。サスペンションの硬さを道に合わせて変えるなど「走りの楽しさ」を増す仕掛け満載。スポーツカーでありながら、ホイールベースはトヨタの「アルファード」と同じ3000ミリの広々とした室内空間です。
2. ヒョンデは「ユーザー一人ひとりの声を世界のモデルに活かす」
韓国に本社を置くヒョンデは「世界のユーザーの意見に誠実に向き合う」と話す山﨑さん。その象徴がINSTERに設けられたペダル踏み間違い加速抑制機能です。今の日本車であれば標準装備ですが、輸入車にはめずらしい仕様。日本法人からの要望で追加されたこの機能は韓国の開発現場に逆輸入され、さらにグローバル仕様へと展開されました。

ヒョンデ日本法人の山﨑さん
このほかにも「日本の道を走り込んだスマートクルーズコントロール(自動車間距離制御、ACC)機能」や、サスペンションなど足回りの仕様を他地域と変えるなど日本の道路状況に合わせてつくり込んだモデルがINSTERです。輸入車ながら方向指示器の操作を日本車に合わせ、CHadeMO充電規格が使えます。
また、死角を映し出すブライドスポットビューモニターや運転・駐車支援システム、剛性を高めたボディーといった安全機能も充実しています。

死角をケアするブラインドスポットビューモニター
(※Casual仕様には設定がございません)

360度映し出すサラウンドビューモニターで駐車が苦手な方も安心
(※Casual仕様には設定がございません)
「ヒョンデらしさ」が活きる「カッコかわいい」デザイン
ヒョンデのデザインには「Sensuous Sportiness」という哲学があります。「五感を刺激する格好良さ」とでも訳すべきこの哲学では、クルマ本来の美しさや構造、プロポーション、スタイルにヒョンデらしさとビジョンを組み込みます。
INSTERのデザインは「カッコかわいさ」が目を引き、そして「ヒョンデらしさ」も全面に現れたクルマ。コンパクトさにフォーカスした意匠と同時に、ヒョンデEV全てに共通するデザインアイデンティティーがINSTERにはあります。
INSTERが視界に入ったとき、まず目を引くのは丸いヘッドランプ。見る人にかわいらしい印象を与えます。また、IONIQ、KONAにも共通するヒョンデEV特有のデザイン「ピクセルグラフィック」も特徴的。デジタル文字の四角(ドット)をモチーフとしています。
一方、サイドビューで目に入るのはSUVらしい立体感のあるボディーと、専用のアルミホイール、正面からとはまた違った、強い・シャープ・ソリッドな感じを受けます。

丸や四角のピクセル模様、サイドビューも印象的
高級車の特徴をスモールEVで実現 洗練されたインテリア
INSTERのホイールベースは2,580ミリ。コンパクトな外観から想像しがたい広い室内空間も売りの一つです。リアシートも前後にスライド、リクライニングできて大人4人が座るのに十分なスペースを確保。フルフラットに近い形まですべてのシートを倒すこともできます。さらに、「Lounge」グレードでは、フロントシートにヒーターだけでなくベンチレーション(送風)機能を装備。「高級車にしかついていない機能」をスモールEVで実現しました。
(※Casual仕様は、リアシートがスライド、リクライニングはできませんが、フラットは可能です)

リアビュー

リアシートも大きく倒せる
3. 商用車の国内販売にも積極的、「生活の幅広がるEV」を普及
現在、ヒョンデが日本で販売しているクルマはすべて乗用車。3モデルとも法人営業の足としても十分に使えますが、ヒョンデは世界でワンボックス、バン、トラックなどさまざまな商用車も販売しています。

INSTERのフラットになる車室は営業車にも◎
(※Casual仕様は前席シートがフラットにはなりません)
山﨑さんは日本国内の商用車発売について「日本でのニーズを見極め、市場に合ったグローバル展開モデルを導入したい」と話します。
全国のお客さまにヒョンデの「良さ」を伝えたい
INSTERが日本で初公開されたのは、2025年1月に開催された東京オートサロンの会場で、来場者の評判を呼びました。型式指定認証の手続き中も、ヒョンデは公道ではなく、走行に問題のない各地の大型ショッピングモール等の広大な駐車場の広大な駐車場で発売前試乗会を開催。当初目標としていた300台を大きく上回る事前予約を受けました。

NCS南千住オフィスからは東京スカイツリーも見える
ヒョンデが試乗会に大きな力を割く理由の一つに、ディーラーをもたずダイレクトセールスという販売手法があります。ディーラー経由での販売をしないからこそ、固定概念にとらわれない企画が大切となります。特に日本ではリース会社などユーザーの接点の多い事業者と密に連携し、EVユーザーと接点を重要視しています。
NCSに対して、山﨑さんは「次世代モビリティ(EV)普及で業界をリードいただき、お客様の企業価値向上を実現していただきたい。NCSのリース車を利用する多くのお客さまにヒョンデの良さを伝えていただきたい。」とお話しいただきました。

今後の展望について、熱を持って語る山﨑さん
ヒョンデが目指す姿は「日本のユーザーにとって身近な、生活の幅を広げるブランド」。EVを移動手段としてだけでなく、家電や住宅への給電にも使えるモビリティとして広めていきます。
リンク:Hyundai Mobility Japan 株式会社 公式サイト
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NCSではEVの手配からメンテナンス、充電器の設置、さらには補助金の申請代行までワンストップサービスで提供しております。また、豊富なラインアップを取り揃えており、用途・目的に合わせてお選びいただけます。