「急ぎの心理」による追突事故が多発
従業員の安全と安心を守るためにテレマティクスサービスを導入

株式会社河合楽器製作所さま

右:コーポレート管理本部 総務人事部
   総務課 課長  黒田 直希 氏

左:コーポレート管理本部 総務人事部
   総務課 主務  生田 孝 氏

業種:その他製造
導入サービス:テレマティクス
導入効果:安全運転・事故削減/車両管理高度化

導入の背景/課題
・繫忙期は「急ぎの心理」による追突事故が多く発生していた
・交通事故被害から従業員の安全を守りたい
選んだ理由
・車載器からの音声ガイダンスで危険運転を抑止できること
・事故の発生状況を「見える化」するとともに、
 車両ごとの走行距離や車両情報を一元管理できること
導入の効果
・年間数十件ほど発生していた事故件数が減少
・保険割引率が大きく改善
・自社のヒヤリハット動画を新入社員研修で使用し、安全運転意識が向上

「もっと伝えたい、感動を。」というコーポレートスローガンを掲げ、ピアノの販売や音楽・体育教室の運営を通じて、世界中に感動を届ける河合楽器製作所。「世界一のピアノをつくりたい」という創業者の想いは、90年以上経った今も受け継がれ、日本を代表する楽器メーカーとして多くのファンに愛されている。その一方で、教室運営や楽器販売に携わる営業職は多忙を極め、特に年末は事故が増加傾向にあった。運転中の事故やトラブルから従業員を守るために、「NCSドライブドクター」を導入。全従業員の事故ゼロを目指して「KAWAI」ブランドの看板となる社用車の安全運転を徹底する。

「気持ちの焦り」による事故が多発
事故の発生状況を「見える化」することで、
従業員の安全を守る

若手営業職を中心に、前方不注意や操作不適による交通事故が多発していました。上がってきた事故報告書を見ると、業務多忙な週末・年末の事故が目立ち、気持ちの焦りが事故を引き起こしているのは明白でした。それから程なく、一人の従業員が重大な交通事故の被害に遭いました。命に別状はなかったものの、当時はドライブレコーダーを搭載しておらず、事故発生時の状況確認ができませんでした。映像や運行データが何も無いことから、当社従業員が被害者であることを証明する術が無く、不利な状況に陥ってしまいました。このような事態が二度と起こらないよう、トラブルから従業員を守ってあげられる体制を強化するため「NCSドライブドクター」の導入を決定。交通事故・危険運転発生時の状況を明らかにするとともに、従業員を様々な観点から「見守る」ことで、安全運転の推進に取り組んでいます。


前方不注意や操作不適による事故が多発
事故削減の対策や車両データ管理の見直しが
課題でした




コーポレート管理本部 総務人事部
右: 総務課 課長 黒田 直希 氏
左: 総務課 主務 生田 孝 氏



「NCSドライブドクター」を導入する前は、飛び石による破損などの軽微な事故も含めて、年間数十件の事故報告が上がっていました。 前方不注意や操作不適が事故原因の半数以上を占めており、交通ルールの遵守と安全運転の実践、ひいては事故削減と安全運転意識の向上が喫緊の課題でした。従業員が重大な被害事故に巻き込まれたことをきっかけに、従業員の安全と安心を守るために、「NCSドライブドクター」の導入を含めた車両管理に取り組むようになりました。

車両ごとの走行距離や車両情報の可視化に
成功

当社で管理する社用車は225台(2023年10月現在)。以前は車両情報の管理を表計算ソフトで行っており、車両の使用状況を把握できていませんでした。「NCSドライブドクター」を導入してからは、車両ごとの走行距離を可視化できるように。初度登録から10年を超える車両も少なくありませんが、ガソリン代の高騰や環境への配慮という観点からも、ハイブリッド車への切り替えを推進したいと考えています。今後はNCSドライブドクターを使って車両ごとの走行距離データを管理しながら、今後の入替え基準の見直し等に役立てていきたいです。



車載器から得られるデータ・情報を活用し、
事故件数の半減&保険割引率UPを実現

「NCSドライブドクター」を搭載している車両では、音声ガイダンスによる効果で危険運転が抑止され、追突事故ゼロを実現しています。また、危険運転のアラートメールは各地域の車両管理担当者と共有し、タイムリーな指導に活用。危険運転アラートメールの報告件数は常にモニタリングし、危険運転が増える年末にかけて注意喚起を行うなど、一種のバロメーターとして活用しています。幸い、NCSドライブドクター搭載車両での

事故は発生していませんが、録画された危険動画を新入社員研修で流すなど、クルマを走らせる企業としての責任を入社時から植え付けています。事故件数の半減に伴い、保険料もピーク時の半分程度に抑えられています。

従業員を「監視する」のではなく「守る」ために
安全運転意識への向上を図り、事故削減に努める

私たちの社用車には「KAWAI」のロゴが入っており、時に従業員の運転マナーに関する苦情やお叱りをいただくこともあります。「NCSドライブドクター」を導入する前は、どの車両で誰がどのような運転をしていたのか把握できないもどかしさがありました。「NCSドライブドクター」を導入したことで、映像とともに、走行速度やブレーキ操作、走行位置といった詳細情報を見える化できるため、お問い合わせいただいたお客さまにも誠意を持って対応することができます。社用車というのは会社の看板やブランドを背負って走るようなもの。一つの事故が企業のブランドや信頼に多大な影響をもたらすことを心に刻み、従業員の交通安全意識の向上を図っていきます。

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